午後になると明らかに状態が悪く、苦しそうな呼吸でグッタリと力もなくなった。
今度は姪っ子エピちゃんから輸血して貰おうと病院に向かった。
デュークのお腹は腹水でどんどん大きくなっていった。
デュークのお腹は腹水でどんどん大きくなっていった。
エピちゃんの到着を待つ間、冷たくなっていくデュークをさすることしか出来なくて、そんなのイヤで、先生に無理をお願いして緊急手術をしてもらうことにした。
大量出血で死んでしまうリスクや麻酔から醒めないリスクなど、考えても仕方がないギリギリの選択。負け戦だといわれたけれど、何もしないより、何か出来るならしてあげたかった。
肝臓の腫瘍は手がつけられないほど数も多く、触ると出血してしまうので、裏側を確認したくても無理だったと。肝臓の一部切除と見える腫瘍を電気メスで焼くことで、出来る限りの止血をしてお腹を閉じるしかなかったと先生から説明をうけた。
手術中に到着したエピちゃんの血も輸血してもらい、翌日デュークは退院した。