さっきまで酸素室で寝ていたのに自分で立って、歩いた。
夜、デュークのお里の母さんが同胎のディヴとディンプルを連れて家に来てくれた。
自分の居場所を占領されていじけたデュークは部屋の隅っこで丸まった。
それでも他の子が食べると一緒になって食べて、なんとなくいつもと変わらず楽しく過ごした。
こんな状況なのに、、、
大好きなキャサリンのダウンコートをかけてもらったら安心して眠れた。
そんなデュークを見ながら、里の母さんが「もう少し何とかしてもらおうよ」と言い出した。
どうみても、これで終わりには見えなかった。
レバーを食べた、庭に出てウンチもした、これで死んじゃうわけないよって。
同胎兄妹はみんな年齢オーバーだけど、元気だから献血できるよって。これからでも明日でも、病院でもっと輸血してもらおうよって。
ちょうどその時、病院の先生からお電話を頂いた、いかがですか?と。
みんなに後押しされて「もう少し輸血をしたらどうでしょうか?」と聞いてみた。
「残念ですが、出血が止められなかったのでいくら輸血をしても出てしまうだけです」と言われた。