2015年3月31日火曜日

フッサフサになるぞ!

お花見散歩と獣医さんからの帰り道で、さすがに疲れたのか、夜中も早朝もウロウロせずに久しぶりにグッスリよく寝た。
お散歩量が足りていれば、ちゃんと寝てくれるんだ。
少しホッとしたのもつかの間、ひどい下痢をした。
今までお腹をこわすことが滅多になかったので、大量の下痢にビックリした。
何も食べないし、、、仕方ない、お腹痛いんだよね。病気なんだから、仕方ないんだね。

それでもグズグズ迷っていた。お昼を過ぎてしまった。
午後の診察は4時から、、、
どうしよう、、、緊急事態ではなさそう?呼吸は荒いけど、どうなんだろう。

昨日からずっと迷っていることに疲れてきた。
ドナーさんの都合を聞いてみよう。それで決めよう。
ルネマリママに連絡すると、即座にOKしてくれた。

今日はボルゾイ、マリウス君の血液だよ!
デュークがフッサフサになったら面白いのにね。

(写真の容量がいっぱいになったのか、撮ったはずの写真がなくなる。iPhoneとIPadで保存されている写真が違ったり、、、たくさん写したルネとマリウスの写真がない。何でだろう、困る。デュークの写真すべてが大切なのに、、、困る)




自分のカドラーを持ち込んで輸血中のデューク。茶色いタオルで肘の角度が鋭角になりすぎないようにしている。あまり鋭角になるとうまく輸血が流れなくてピーっとアラームがなる。サルーキの長い手だからこその悩み。

2015年3月30日月曜日

判断に迷う

ボンちゃんと一緒の時は肉も野菜も食べた。
缶詰のフードもペロッと食べきった。

でも夕方になると元気がないし、お腹が膨らんできたように見えた。
時計とデュークのお腹を交互に何度も見る。
さっきより大きい?どうかな?診察時間が終わっちゃう、どうする?
迷った。これ以上お腹が膨らんだら輸血かな、、、でもさっきは食べたし、歩いたし、元気だった。
どうしよう、、、今から病院に行ってもいいけど、車に乗せると具合が悪くなるような気がするし。

迷ったすえ、近所のかかりつけの獣医さんに電話をした。別の病院で手術をした事は話してあった。「エコーで腹水の量を見て頂きたい」とお願いした。
歩いて15分ほどの所だけど、今のデュークには車で行く距離。
腹水は6センチほど、、、2日前、薬を貰いに病院に行った時は1センチほどだったのに。
どうしよう、どうしよう、、このまま止まってくれるのか。もう止まっているのか。まだ増えるのか、判らない。
「これから病院に行くなら、こちらでは保険を使わないでおきましょう。1日に1回しか使えないんですよ」と親切に言って下さった。

獣医さんを出て、デュークは車に乗らず歩きだした。チイトットでもしたいかな?
ねえ、どこまで歩くの、車で来たんだよ。ねぇ、ねぇ、ちょっと歩きすぎでしょ。
ここまで来たら戻るより家に帰る方が近そうだ。どんどんどんどん、デュークは歩いて家に帰った。さっきのお花見散歩も長かったのに、またこんなに歩いていいの?大丈夫なの?
デュークを家において、慌てて獣医さんに車をとりに戻った。
こんなに歩けたんだから大丈夫だ、きっともう出血のピークは過ぎているに違いないと判断した。

食欲が落ちてきた。
食べ始めて2口ほどで止めてしまう。
レバー、ハツ、砂肝、牛、豚、ラム、、、いろいろ並べておくけれど気に入らない。
野菜もブロッコリー、カリフラワー、アスパラ、にんじん、サツマイモを茹でて、白菜、キャベツ、キュウリは生で、どれでもいいから食べて欲しくて、まるでバイキングのように並べてあるのに何か違うらしい。食べようと寄ってきては後ずさり、何でだろう。

ボンちゃんのママが「犬用流動食カロリーエース」と「免疫パワーグロブリン」を持ってきてくれた。食べない時のお助けアイテムなんだって。

ボンちゃんとお庭で遊んでいたら、食欲が出た。お肉も野菜も平らげた。缶詰もペロッとひとつ食べきった。
なんだ、それならお外に行かれるよ。ちょっと近所をお散歩がてら、一緒にお花見をした。

急に気温が上がって小学校の桜が満開!


お花見まで頑張った、、、

どうか、、、桜とともに散ってしまわないでね(祈)

2015年3月28日土曜日

お花見まで頑張れ!

お花見まで頑張れ!

前回お見舞いに来て下さった時の約束、守りました。



いくら好きでも、、、耳を噛んではいけませんよ(笑)

お土産に贅沢なステーキを頂きました。デパートの包装紙の中は経木で包まれた松阪牛です。
こんな美味しい物があるって知ってしまったデューク。これで他の物を食べなくなったらどうしましょう。デューク、今日はそれ、残してもいいよ。人間さまがいただきますから。


最近はよくお散歩をします。
深夜や早朝に家のまわりやご近所を歩きます。のっしのっしと歩く時もあれば、タッタカタと速すぎる小走りをする事もあります。
せいぜい300mから500mだけど1日に4、5回、デュークとお散歩できるのが嬉しくて・・・。

今日もちゃんとお見送り!近くのコインパーキングまで一緒に歩きました。




2015年3月27日金曜日

感謝

こんな時になってやっと、真面目にブログを更新し始めた。
心配して下さる皆さんに、ちゃんと病状や経過をお知らせしなければ、と思って。

そうしたら、お花やお守りなど、申し訳ないほどたくさん送って頂いてます。
心配や励ましのメールもたくさん頂きました。
かえって申し訳なかったですね、ごめんなさい。

でも皆さんの応援が嬉しいです。
パワーもいっぱい頂きました。
感謝してもしきれません。

デュークも私たち夫婦も幸せ者です。
本当に有難うございます m(__)m



デューク 9才9ヵ月になりました!
 

2015年3月22日日曜日

みんなの協力を得て

今日はギャロップのコーシング大会。みんな御殿場に行っているから心細かった。
せっかく楽しんでいる時に邪魔をしてはいけないと思いながらも、不安で仕方なかった。
「昨日から具合が変なの、少し良くなったみたいだけど出血したんだと思う」と電話をすると、お里の母さんが山梨に住む姪っ子クレアに連絡してくれた。でも遠い、間に合うかどうか心配。
カイザーのママさんにもSOS、連休だけど東京にいる人に連絡して!と勝手なお願い。

デュークの負担を考えて血縁のレナード、エピ、アドから血液をもらったけれど、一度、供血してくれた子は3ヶ月は間をあけないと次の供血はできない。
血液の保存が出来ないので輸血が必要な時にすぐに来て頂く必要がある。そんなことをお願いできるのも血縁だから、、、と甘えていたけれど、もう後がない。


いろいろな方達の協力を得て、血縁で東京近辺の方に連絡をしてもらった。それぞれの考え、それぞれの事情、、、延命は反対だと仰る方もいた。

今までに色々なイベントでご一緒した方達、一緒に遊んでくれたお友達、仲良くして下さったたくさんの方々が輸血に協力すると申し出て下さった。どこから聞きつけてきてくれたのか、メールもたくさん頂いた。みなさんのお気持ちが嬉しかった。それでも、いきなり「来て!」とお願いするのは気がひける。大切な子の血液をください、というのも図々しい。お返しできるもでもないし、申し訳なくて、、、でも。

やっぱり昨日の夜、出血したんだ。お腹が大きくなっている。
血縁にこだわっている場合じゃない。デュークの事を知らない方にお願いするより、デュークを知っている方にお願いしてみようと思った。この子の為にお願いします。

マグナのママさんが快く引き受けて下さった。マグ姉と一緒に2頭連れてきて「アーシェでもマグナでも、どちらでもどうぞ!」と言って下さった。


アーちゃん、有難う!


マグも来てくれて有難う!

アーシェの血液を貰って、危機を脱して・・・デュークはまた生き延びました!




2015年3月21日土曜日

抜糸

3月21日
この2日間とても調子が良さそうだった。驚くほどたくさん食べた。
お庭じゃ飽き足らず、外にお散歩に行くようになった。
お腹の腫れが引いたので、縫合の糸が浮いているような状態になった。
そろそろ抜糸をしてもらおう。
慎重に慎重に、一目ずつ確認しながら糸を切っていく。3週間経ってしまったので埋もれているところもあるし、出血しないようにそっとそっと。

先週出血してしまったところを除き、無事に抜糸完了。
エコーで腹水を確認すると、膀胱の前あたりに1〜2センチ程度あるものの良好!と言われた。

嬉しくなって家に帰ってきたのに、、、
家に着くなりグッタリ。何も食べない。
良好と言われたんだから大丈夫だよ、きっと疲れただけだよ、と思いたいけど今まで見た事がないほど口の中が白っぽかった。
大丈夫、大丈夫、口に出して言ってみても何もかもが心配で異常なことに思える。
夜中に何度もお散歩に出たり、落ち着かない。頭を下げられず、そのままウトウトしてる。
ほとんど寝ないで朝を迎えた。お散歩の距離が最近では一番長かった。

きっと病院からの帰り道に出血したのだろう。それでも自分の力で止めることができて、腹水の違和感を歩いて解消しようと頑張っていたのだろう。
最悪の状態は脱しているように見えた。

お彼岸に亡くなるのは寿命だと聞いたことがある。今日はお彼岸のお中日、、、


2015年3月17日火曜日

闘病

3月3日
昨日キャサリンが持ってきてくれたヴィダーinゼリーとOS1をシリンジであげた。あとは玉子焼きを食べただけなのに、雨の中、何度も庭に出てチイトットをした。

3月4日
お腹の傷からボタボタ出血、点滴の針の跡からも歩くと血が出る。部屋が殺人現場のように血痕だらけになるし、見ていても可哀想なので病院に連れて行った。
多臓器不全で痙攣を起こしたら座薬を使うように言われていたのに貰ってくるの忘れたし、手術の支払いもまだだったから。

「連れてきたんですか?じゃ車の中で診ます」と先生が駐車場に来てくれた。
「でも歩けますよ」とデュークを車から降ろすと、駐車場でウントットをした。
それを見て先生がビックリ!
「ちゃんと内臓が働いていますね、すごいです!」と急遽、血液検査をすることになった。
デュークは少しだけど自分の力で血液をつくっているらしい。みんなが諦めていたのに、デュークだけはまだ頑張っていた。

デュークの頑張りを応援する為に、お薬を14種類も飲むことになった。そうか、この3日間、痛み止めすら貰っていなかったんだね、、、

3月5日
デュークの命の恩人、レナードがお見舞いに来てくれた。
デュークに薬を飲ませられなくて困っている私を手伝ってくれて大助かり。今回レナード家をはじめデュークの親戚に助けられてばかり、感謝!



その後もデュークが大好きな人、大好きな犬に遊びに来てもらって過ごした。
家で寝てばかりじゃつまらない、たとえ体力を消耗したとしても楽しい時間を過ごすことを最優先したいと思った。

ドッグラン友達のボンちゃんと記念撮影したかったのに、好き好き攻撃が激しすぎて隔離。




興奮しすぎて良くないかも、と心配になったけど、、、
デュークが楽しそうならいい、苦しいだけの闘病はさせたくないから。

食欲のある日もあれば、全く食べたくない日もあり、
夜中のトイレが1時間おきだったり、夜中に何度も食べたりで全然寝なかったり、
足を上げてオシッコできたり、後ろ足でお腹を搔こうとしたり、
良かったり、悪かったりするけど、毎日しっかりと生きている。

3月11日
立っていてフラフラ、一歩を踏み出せずボーッとしてる。昨日はオモチャを振り回して遊んでいたのに。また出血したに違いない。輸血してもらわなくちゃ、ドナー・・・
お里の母さんに電話、甥っ子アド君に連絡してもらう。車酔いするから可哀想なんだけど、ごめんなさいアド君 助けて!



駆けつけてくれたアド君とデュークの適合性を検査して貰っていると、意外にもデュークの血液検査の結果が良くて血小板も正常値まで回復している事が判明した。
輸血の必要なし!嬉しい反面、わざわざ静岡から駆けつけてくれたアド君に申し訳ない気持ちでいっぱいになった。

3月13日
13日の金曜日、何だかイヤだった。デュークが死んじゃう気がした。
食欲なし、耳の中も歯茎も白っぽい。呼吸が荒い。頭を上げてバタッと落とす。落ち着いて寝ていられない。
病院に着いても車から降りられなかった。カドラーごと3人がかりで降ろす。待合室から診察室への移動もカドラーをズルズル引っ張って。立てないデュークは初めてだった。
夕方、お里の母さん父さんがアド君を連れて来てくれた。アド君の家の人は都合がつかないのを無理にお願いしてアド君だけ来てもらった。

アド君からの輸血で立って歩いて帰れたけれど、今回のダメージは大きかった。
手術の傷口から再び出血し始めた。皮下出血で紫色になったお腹、脇の下、下腹部。触ると痛がるのでダッコも出来ない。
下腹部の腫れ、違和感で腰を振る、お腹の傷から出血する、その繰り返し。痛々しい。



3月14日
自宅に酸素吸入の器械を設置。車で移動する時のためにポータブルのボンベも借りた。

傷からの出血、下痢、皮下出血、、、この数日は辛かった。

3月17日
デュークの会いたい人は誰だろう。小さい時ドッグランで遊んでくれたあの人。コーシングのスタートのホールド係をしてくれるあの人。ピンチの時に何故か察して連絡をくれるあの人。そうだ、あの人に来て貰おう!
最初デュークは寝ていた。あの人が家にいるはずがないと思って、、、でも声がする。あれ?
キョトンとして、頭をあげた。「おい、デュークどうしたんだよ」その声で立ち上がった。
耳をツンツンしたり、袖をひっぱったり、そばから離れない。そのうち食べたり飲んだりし始めた。
ほら、やっぱりあの人はデュークの恩人だね。
元気復活!お家の外までお見送りできた。歩きながらも袖口に顔を寄せて、触ってほしくてピョコピョコ跳ねていた。
「なんだ、デューク元気あるじゃないか」有難く『仮病王子』の称号を頂いた。
ホントにこれが仮病だったらいいのになぁ、、、




2015年3月1日日曜日

お別れパーティ

退院の時、デュークは病院の前でチイトットをしてから車に乗った。
さっきまで酸素室で寝ていたのに自分で立って、歩いた。

夜、デュークのお里の母さんが同胎のディヴとディンプルを連れて家に来てくれた。


ショーのハンドリングをしてくれたキャサリンも同胎ドリーを連れてご夫婦で来てくれて、みんなで賑やかにデュークのお別れ会をした。

自分の居場所を占領されていじけたデュークは部屋の隅っこで丸まった。
それでも他の子が食べると一緒になって食べて、なんとなくいつもと変わらず楽しく過ごした。
こんな状況なのに、、、


大好きなキャサリンのダウンコートをかけてもらったら安心して眠れた。

そんなデュークを見ながら、里の母さんが「もう少し何とかしてもらおうよ」と言い出した。
どうみても、これで終わりには見えなかった。
レバーを食べた、庭に出てウンチもした、これで死んじゃうわけないよって。
同胎兄妹はみんな年齢オーバーだけど、元気だから献血できるよって。これからでも明日でも、病院でもっと輸血してもらおうよって。

ちょうどその時、病院の先生からお電話を頂いた、いかがですか?と。
みんなに後押しされて「もう少し輸血をしたらどうでしょうか?」と聞いてみた。
「残念ですが、出血が止められなかったのでいくら輸血をしても出てしまうだけです」と言われた。



手術

レナードからの輸血のおかげで元気が回復したように見えたのは午前中だけだった。

午後になると明らかに状態が悪く、苦しそうな呼吸でグッタリと力もなくなった。
今度は姪っ子エピちゃんから輸血して貰おうと病院に向かった。
デュークのお腹は腹水でどんどん大きくなっていった。



エピちゃんの到着を待つ間、冷たくなっていくデュークをさすることしか出来なくて、そんなのイヤで、先生に無理をお願いして緊急手術をしてもらうことにした。

大量出血で死んでしまうリスクや麻酔から醒めないリスクなど、考えても仕方がないギリギリの選択。負け戦だといわれたけれど、何もしないより、何か出来るならしてあげたかった。

肝臓の腫瘍は手がつけられないほど数も多く、触ると出血してしまうので、裏側を確認したくても無理だったと。肝臓の一部切除と見える腫瘍を電気メスで焼くことで、出来る限りの止血をしてお腹を閉じるしかなかったと先生から説明をうけた。



お腹にあった腹水1.3リットルを自己血輸血した。


手術中に到着したエピちゃんの血も輸血してもらい、翌日デュークは退院した。