2012年2月28日火曜日

3分の1の確率

去年の秋のエコー検査で、脾臓に1.5cmほどの腫瘤がみつかった。1ヵ月後には2cmほどになり、その後は大きさに変化はなかったけれど‥


脾臓はレバーのように血管が集まってできているので、細胞診断のために針を刺したり、部分的に切ったりせずに全部摘出する方が出血のリスクが少ない。

脾臓にできるもの(腫瘤)の3分の2が腫瘍で、そのうちの3分の2が悪性の血管肉腫である。

良性の腫瘍でも、大きくなると破裂して命にかかわる。

以上の理由で、何の症状もないデュークが 脾臓の全摘出手術を受けることになった。


1月23日 専門病院の腫瘍科でエコー検査。
1月30日 手術前検査。腹部エコー、心臓エコー、胸部レントゲン、心電図、血液検査
2月6日 手術

 
手術前の血液凝固検査にひっかかり、手術当日は一晩入院して経過観察の予定だったけど、

麻酔がさめると立ち上がろうとしてもがく。頭を持ち上げてはバタンと倒れる。空中に伸ばした手足をでたらめにジタバタ動かす。それを看護婦さんが身体全体で押さえ込む。その繰り返し。

4歳の骨折の手術の時と同じなので飼い主的には想定内。病院的にも対応できる範囲だといわれたけれど、もし自宅で眠れるならデュークの身体が休まるだろうと、帰宅を許された。




手術後3日目  体重22.35kg ベスト体重より2kgほど軽いかな。



手術後12日目の傷痕


通常は1週間で抜糸だけど、デュークはお腹の皮が薄くて血管が多いので2週間後、2月20日に抜糸をした。

摘出した脾臓の病理検査の結果 「非腫瘍性病変である結節性過形成」 と診断された。
「腫瘍性病変は認められず、今回の摘出により予後は良好と考えられる」 と書いてあった。

良かった、本当にホッとした。言葉じゃ表せないほど、すごく安心した。
担当の先生も「3分の1の方に入れましたよ!デュークちゃんはまだ若いから、早くお知らせしたくって‥」 と喜んで下さった。

脾臓にできるものの3分の2が腫瘍、腫瘍でないものが3分の1と言われた時、脾臓を全部取っちゃうんだからどっちだって関係ないと思った。でも悪性腫瘍だったら手術後に抗がん剤投与や免疫療法などが必要になるそうなので、デュークも今まで通りの暮らしは出来なくなるし、飼い主も経済的に大打撃をうける。良かった、そんなことにはならなくて‥。



抜糸から1週間、順調に快復しているようなので、今日はデュークをドッグランに連れていった。


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